2011年10月11日火曜日

ブータン:成長の速度

インド製バイクを自慢げに見せてくれた
パロタヒチゾンに架かる二重の虹
パロ空港
国旗のドラゴンがブータンエアの象徴
空港ターミナルもブータンらしい
インドから出稼ぎに来ているデコトラック
ブータンではミニバスしか見ませんでした
馬も重要なエコな乗り物
自然と伝統を重んじるブータンでは、乗り物にもその精神が反映されています。
便利だから、先進的だからと闇雲には入ってきません。
見た一番大きな自動車は、土木工事にインド人が乗り込んでいるトラック。
ヒンズー教徒安全のおまじないの目玉があり、映画とおなじにデコレーションたっぷりなのですぐ分かります。

隣国で大国のインドとの国交に慮ってか、二輪車もインド製。
世界に冠たる日本製は見当たりません。
外交、政治があって始めて仲良くできる、経済だけでは席巻できない事例見本でしょうか

便益と利権を優先して危険性無視して、取り敢えず作っちゃえって関西に3つも空港つくる国と違い、この国は首都に1つだけ。
ブータンは平地が少ないのが一番の理由でしょうが、風の谷にある滑走路への離着陸は相当難しいと思います。

日本では一部の観光地でしか見なくなった馬。
これも立派な乗り物です。
日本でも乗り物として、復活しないかな。


ここのところ自動車の保有台数が飛躍的に伸びて、都市部の渋滞が問題になっているそうです。
コンクリート製のビルに住み自動車をもつことが、ブータン人のステータス心をくすぐっているようです。
人間の物欲は古今東西変わらないと言うことでしょう。
一定の歯止めは掛かっている様ですが、せめてこの国には日本と同じ過ちは犯かしてほしくないです。

今、ブータンは海外から資本が集中して経済が実質以上に膨らんできている様です。
これからもっとも見返りが期待できる先として、素人の私でも投資できる資産があればブータンに移したいです。
家賃含め月3~5万円で十分生活できる物価も魅力ですが、なによりこの国の自然と精神が貴重で、地球が異常気象や温暖化で滅ぶ時も、最後に残るのはこの国だと思えて仕方ありません。

飲み水や清浄な空気がなくなって、返済不能な借金で紙屑になった円を握って、あなたはどうやってくらします?

今の便利さと未来を秤にかけて、民族精神の均衡を考えて成長速度を自ら制御できる国には、行き当たりばったりの政と文句だけで自ら行動をおこさない民には得られない幸せが選べると確信しました。



2011年10月8日土曜日

ブータン:輪廻転生

以前飼っていたワンコに激似

市場で見た子牛

母牛におっぱいをねだる

タクツアン僧院に登る馬

野生の大麻

ブータンのハナミズキ

りんどう?

ルピナスの様な野草

長い葉が特徴のブータンの松



庭に実りすぎのりんご
ブータンはチベット仏教の流れを汲む大乗仏教が国教になっています。
生き物は全て死んだら、生きている間の行いにより次の世の姿が決められる、即ち生まれかわりを信じています。宗派が異なりますがブッダの生まれ変わりのダライ・ラマが亡くなると、生まれかわったダライ・ラマが探されます。
だからタイでもそうですが大乗仏教の人々はお葬式をしてもお墓はつくりません。

20年ほど前に娘が拾ってきたワンコにイヴと名づけて飼っていました。
初めてそのイヴにそっくりな犬にブータンで出会いました。
似ているというより生まれ変わりではないかと思ったのもブータンだからかもしれません。
後で娘に見せたらやはりイヴに見えると会いたがりました。

全てのいきものが生まれ替わりだと信じ、この目の前の牛や犬やあるいは虫が自分の祖先かもしれないと思うから、命を疎かに扱うことはないのでしょう。
その命を頂かないと生きていけない人間というものが持つ「業」というものを原罪と認識し、自然に対して畏敬の念を持って接するのが、仏教の始まりではないでしょうか。

命を頂かないと生きていけない人間

食べ物を粗末にできないはずです


2011年8月21日日曜日

ブータン:垣間見る生活

村に立つ幟 
段々畑 

川の合流 
観光客が増えるとこういうところも増える
吊り橋の上にあるタチョガン・ラカンというお寺 
現存する最古の鉄吊り橋
民家の四隅に吊るされている魔除け
窓から手を振って見送ってくれるツェリンさん




ブータン民家のコンセント 
パロ空港のポスト

クンゲさんちの仏間 
石焼風呂の石を焼くかまど

石焼風呂の風呂桶

流し
クンゲさんちの厠
外で借りたトイレ
クンゲさんちに民泊してが良かったのが、普通の生活シーンが垣間見れることです。
その中でも一番興味があったのが石焼風呂。
外のかまどで一抱えはある石を焼いて、木の風呂桶に火箸で掴んで入れお湯を沸かします。
温泉の様な治療効果を期待されているようで、クンゲさんの実家からお父さんが足の養生に貰い風呂にこられていました。
珠にしか沸かされない様で、旅人には最高のおもてなしになりますね。
ゆるめの温度でのんびり浸かっていると最高です。

流しは洗面所や洗濯場の様な使い方をするみたいです。
ペールの中に水が汲みいれてあります。
トイレも同じです。

お客様の私たちの前で、労働作業は見せてくれませんでしたが、見えないところで水汲みや掃除などをしていただいていたと思います。
特に水汲みは大変だったと思います。

分からなかったのはトイレの鍵。
どこに行っても外からの鍵があります。
内鍵はなくても外鍵はありました。
シンゲさんに訪ねても、不思議と思っていないようで要を得た説明は聞けませんでした。
使って出たら外から鍵を掛けて、中に人がいないことを分かるようにするためでしょうか?
立て付けの悪い扉では、抑えながら用を足すのが大変なんですが・・・

ブータン:伝統

ガイドのシンゲ・ナムゲルさん




















ガイドのシンゲさんと村長のクンゲさん


タクツァン僧院で一番偉いお坊さん

民族衣装を借りて着てみました

ゾン(お城)に渡る橋

市場でかごを編む女性

路上で焼きとうもろこしを売る少年

昔の駄菓子屋みたい

郵便局の窓口

学生の下校風景
伝統学芸学校の織物実習

伝統学芸学校の仏画実習

伝統学芸学校の仏像科

お手本になる仏像
ブータンでは現在観光はまだ完全自由化されておらず、必ずガイドがついたツアーに参加する建前になっています。

今回参加したツアーを引率してくれたガイドのシンゲ・ナムゲルさんは、ブータン国日本語ガイドのオーソリティで、過去ウルルンや世界不思議発見などの番組コーディネートをしたり、有力政治家などが日本を訪問する時に通訳をされたりしている方です。

そして今回民泊した先は、パロ郊外Shaba村の村長クンガさんの奥様のお家です。
クンガさんは今年8月初旬実施されたブータン初の民主選挙で村長に当選されたばかりだそうです。

20年前に選挙によらない村長を経験されており、お父さんも45年前、鎖国時代に同じ村の村長をされていたそうです。
今回の民主選挙の当選は、それらとは比べ物にならない責任と権力が与えられたそうで、国王さまから全国の村長が呼び集められて任命式が行われたそうです。
村長になっても日本からのホストファミリーは続けるからまた来てくださいと言って頂きました。
お父さんからも次はお祭り(10月)に来てくださいとお誘いを受けました。

話は変わりますが伝統技芸院という学校を見学しました。
ブータンの伝統文化技術継承を目的に木工、仏像作成、仏画、織物、刺繍など科によって4~5年で卒業する様です。
家屋もお寺も伝統的な建築や仏間、仏具が彼らによって変わらずに供給され、生活様式の変化や進歩が緩やかなため卒業後はその技術で一生生活に困ることはないそうです。

チェンジとか変革とかを標榜する国や組織論が横行して、取り残されると負け組になると恐怖する世界とは異次元の考え方で、変わらない事で守るものを大切にしていることがこの国の価値につながっている様です。